皆様は災害に備えて食料品、日用品などの備蓄はしていますか?
例えば台風は天気予報などを通じて予め台風の大きさや進路、到達日時を予測することができます。しかし地震においては今この瞬間に発生する可能性があり、予測が難しい災害です。もしもの時に備え、備蓄は有効な手段の一つとなります。
でも何をどのくらい備蓄したらいいの?
そんな方のために今回は防災士がオススメする、はじめての方でも安心!いつも使いでもしもに役立つローリングストック法を使った食料の備蓄方法ついてご紹介をしたいと思います。
ローリングストックとは
ローリングストックとは普段から少し多めに食材や加工品などを買っておいて、使ったら使った分だけ新たに買い足していくことで常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。
備える :いつもより少し多めに食料品や加工品を買う
食べる :日常生活で食べる・使う
補充する :使った分だけ買い足す
大きな地震などの災害が発生した場合、公的な支援物資がすぐに届くとは限りません。スーパーやコンビニなども人が殺到すればすぐに商品がなくなってしまうかもしれません。そのため各家庭で食料の備蓄をすることは大切です。
しかし、用意したことで満足してしまわないように注意しましょう。賞味期限のチェックまで管理が及ばず期限切れになり、いざという時に使える状態ではないかもしれません。
はじめてのローリングストックのポイント➀
自分や家族が好きな食品・加工品をストックしよう
大事なことはしっかりとサイクルを回すことだと考えます。消費の部分が進まなければ消費期限が切れ廃棄ということにもなってしまいます。いざというときにしっかりと使える状況を保つには自分や家族が好きなモノを利用してローリングストックを回すことです。
例えばカレーが好きなお父さんがいればレトルトカレーを多めに買ってストック。果物が好きな子供がいればフルーツの缶詰を多めに買ってストックしておきましょう。パンが好きであれば冷凍保存しておくのでもOK。パンは自然解凍でも食べることができます。
好きなモノであれば定期的な消費は見込めますし、家族の好みが分かっているので選びやすいのではじめてのローリングストックにはもってこいです。また、具合が悪くて料理ができない時や、手抜きをしたい日にも便利ですし、台風などの外出が制限された場合にも有効です。
はじめてのローリングストックのポイント②
まずは無理なく2日~3日分からスタート
備蓄は最低3日分と言われていますが、7日間が推奨です。さらに広い地域に甚大な被害が及ぶ可能性のあるとされる「南海トラフ巨大地震」では1週間以上の備蓄が望ましいとの指摘もありますが、まずは2日~3日分からスタートしてはいかがでしょうか?
サイクルの循環に慣れてきたら徐々に7日(1週間)分を目標に増やしていきましょう。
まずは、多めに購入する➝日常で食べる➝食べた分だけ買い足す
このサイクルに慣れましょう!!
家族構成などによっても備蓄量は異なると思います。下記サイトも参考にしてみて下さい。
東京備蓄ナビ
https://www.bichiku.metro.tokyo.lg.jp
準備しておきたいグッズ
もしもの時、電気、水道、ガスのライフラインが停止した場合、カセットコンロがあると備蓄していたレトルト品など温めて日常に近い食事を取ることができます。実際に被災地では「温かいものが食べたい」という声が多かったそうです。
普段、家庭で鍋をするために準備している場合もあると思いますがカセットボンベの買い置きも少し多めにしておくと良いと思います。
カセットボンベの使用期限が6~7年になるので使いながら買い足す、食品同様、ローリングストックの一環として備えましょう。
災害時に使える調理方法を知恵としてストックしておくことも、もしもの時に役に立ちます。
クックパッド
https://cookpad.com/search/防災
ポリ袋を使った料理などは洗い物を減らすことにより、お水の節約にもなるのでオススメ。
いつ起きるか分からない、避けることができない自然災害。自分と大切な家族を守るため、防災への一歩を踏み出してみましょう。