地震が起きたとき、「震度」「マグニチュード」という数値が発表されます。
この2つの言葉は同時に用いられることが多く、数値の大きさも似ているため、よく混同されることがあります。
今回は意外と知らない「震度」と「マグニチュード」の違いについて防災士が簡単にご説明いたします。
震度とは!?
震度とは人が感じる揺れの強さを、気象庁や各自治体の観測点で、計測震度計により観測して発表されます。
気象庁の震度階級は0から7まであります。
ですが、5と6はそれぞれ強と弱に分けられるので全部で10段階になります。
<人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況>
出典:気象庁ホームページ
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html
ちなみに、1948年福井地震までは震度は6までしかありませんでした。
しかし、この地震で家屋の全壊率が100%近くに達する地域があったため、翌1949年に震度7という震度階が初めて設定されました。
1995年阪神淡路大震災を起こした兵庫県南部地震は震度7が初めて適用された地震になります。
マグニチュードとは!?
マグニチュードは地震の規模を表す尺度で、地震そのものの大きさを表します。
震度と違いマグニチュードは1つの地震に対して1つの数字しかありません。
震源から出てくるエネルギーの大きさによってマグニチュードの数字は決まります。
よって、数値が大きいほど地震の規模が大きいことになります。
マグニチュードは1つ増えると地震のエネルギーは約32倍になります。
2つ増えると約1,000倍のエネルギーを持ちます。
1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震はM7.3の巨大地震。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震はM9.0の超巨大地震です。
震度とマグニチュードの関係
マグニチュードが小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、震度は大きくなります。
また、マグニチュードが大きい地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れず、「震度」は小さくなります。
さいごに
震度とマグニチュードの違い、関係はご理解いただけたでしょうか?
防災知識を高め、防災力を向上していきましょう!