「空気と水の次に欠かせないもの。」
これは、とあるメーカーのポータブル電源のキャッチコピーです。
ここ数年でポータブル電源は飛躍的に認知されました。
災害への備えとキャンプや車中泊で使用する人が増え、メディアでも取り上げられてきたからです。
ただ、キャンプ・車中泊などの旅行以外、日常でどんなものに使用できるのか。
今回はシーンごとに日常でのポータブル電源の使い方をご紹介します!
目次
【ポータブル電源とは】
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも電気供給容量が大きく、さまざまな家電製品にも使える「可動式の電源」です。ポータブル電源は発電機とは違い、ガソリンやカセットボンベなど燃料を必要としません。
そのため、室内でも、屋外でも、さまざまな場所で使用できます。
現在、使用用途により選べる小容量~大容量の商品が多数発売されています。
今回、記事内で紹介するポータブル電源は「JVCケンウッド製ポータブル電源 BN-RB10-C」です。
出力の1000Wの大容量タイプで「防災製品等推奨品認証」のある商品です。
仕様(概要)
●充電池タイプ:リチウムイオン充電池
●充電池容量:1002Wh/278,400mAh (単純に1000Wのものを1時間使用できる、またスマートフォンを2、
3回充電できるような、一般的なモバイルバッテリーの容量が10,000mAhです。)
●AC出力:100V AC 10A 60Hz×3 合計1,000W(最大出力2,000W)
●USB出力:USBタイプC×2 5V DC/3A 9V DC/2A 12V DC/1.5A
USBタイプA 5V DC/2.4A
USBタイプA(QC3.0) 5V-6.5V DC/3A 6.5V-9V DC/2A
●DC出力:シガーソケット 12V DC/10A
●動作温度:-10℃~40℃
●最大外形寸法:幅33.3cm×高さ24.4cm×奥行23.4cm
●質量:10.9kg
メーカーの仕様書をそのまま抜粋しましたが・・・、要するに、USB・シガーソケット接続もできて、コンセントも3つあるので、色々と使えるのは間違いなし!重さ約11kgとちょっと重いですが、大きな取ってがあるので持ち運びも安心!では、早速使ってみましょう!
使い方その1 家のコンセントの無い場所で!
コンセント差し込み口は大抵、部屋の壁の隅っこに付いていて、部屋の中央や使用用途の無いようなところにはついていません。
節電のため、コンセントのそばで普段使っている家電に対して使用しても良いのですが、ポータブル電源はこんな使い方もできます!
部屋の中央で
リビングやダイニング、和室などの部屋中央にはソファーやテーブルがあると思います。
その場所で使用するような機器とポータブル電源は相性が良いです!
ポータブル電源使用例として、以下の電気製品がよく紹介されています!
●スマホ、タブレット、PCなどの電子機器
●ホットカーペット、電気毛布、扇風機などの冷暖房器具
●ホットプレート、電子ケトルなどの調理機器
●マッサージ機などの健康器具
※ポータブル電源の容量、電気製品の消費電力により、使用できる製品は限られます。
我が家ではポータブル電源を使用するようになってから、部屋の中央で子どもの髪の毛をカットするようになりました。
以前は風呂場や脱衣所でカットしていました。そこには冷暖房は当然なく、夏・冬は暑い・寒いと不快な環境の中でカットしなくてはならなかったため、短時間で済ませていました。
また、カットする場所が狭いため、後片付けも面倒でした。
今は新聞紙を広く敷いて、エアコンの効いたスペースでゆっくりカットしています。カットにはヘアバリカンを使用しています。
充電式タイプですが、すぐにバッテリーが切れてしてしまうので、ポータブル電源に接続して使用しています。
延長コードを伸ばして壁のコンセントに接続してもよいのですが、カットした髪の毛がコードに引っ掛かってちょっと面倒です。
使用しているヘアバリカンの消費電力は6.2Wと少ないため、問題なくポータブル電源に使用できます。
子どもの要望を聞きながら、ゆっくりとカットできるようになったので、仕上がりには満足!(だと良いのですが・・・。)
髪の毛を切っている間は子どもとゆっくり話す機会にもなるので、子どもが許す限り、髪切りは続けます。(笑)
使用用途の無い場所で
「ポータブル電源所有者あるある」かもしれませんが、何となく、ポータブル電源の使える場所・モノを探してしまいます。
そこで、私は押し入れを活用して使用しています。休みの日などに布団を干しているときに、空いた押し入れのスペースを利用してポータブル電源を置いてアイロン掛けをしています。
普段、ポータブル電源を押し入れの横に収納いるので、準備がラクなのです。
写真のように、ちょうど良い高さでアイロン掛けができます。
以前は床に座って行っていたため、長時間だと疲れてしまいました。ですが、このような方法を思いついてからは、アイロン掛けが効率よく楽に作業できるようになりました。
また、小さな子供のいるお家だと、子どもの手の届かない位置で安心して作業ができます。ちょっかいを出されても大丈夫!
ここでのアイロンは1200Wのものを使用。メーカーの窓口に問い合わせたところ、容量に多少の余力を持ちあわせているが、容量以上の消費電力の家電製品を使用しようとすると、安全装置が作動してポータブル電源が自動停止するそうです。我が家のアイロンではポータブル電源が停止せずに使用できますが、1000W程度のものを推奨いたします!
アイロンの消費電力が高いので、ポータブル電源の充電の減りも早いです。約30分のアイロン作業で10%~20%くらいバッテリーを消費します。
このように、押し入れやクローゼット、納戸や玄関など、コンセントがなく電気器具の使用用途の無いような場所でも、意外とポータブル電源を使えるケースがあります。
使い方その2 屋外でデジタル機器を使用
コロナ禍により、働き方が変わった方もいると思います。内閣府の調査結果※によると、2023年3月の全国でのテレワークの実施率がおよそ30.0%と2021年4-5月期より概ね横ばいです。東京23区では同期51.6%と半数以上となっております。(※令和5年4月19日 内閣府 第6回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査より。)
私は在宅ワークをしたことはありませんが、仕事と生活との境界が曖昧になってしまい、大変で難しいことだと思ってしまいます。自宅で仕事ができず、外に行ったり、車中で仕事をする、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それでも外で仕事すると、PCや端末機器のバッテリー残量を気にしなくてはなりません。そんな時に、多数のUSB・コンセントの接続口のあるポータブル電源が活躍します!
最近では、ワーケーションという働き方も注目されています。
季節によっては、家の近くでも自然の中で仕事をするのもよさそうですね!
周りの目が気にならない、通信機器の電波が通る場所なら最高!
きれいな風景を見てリフレッシュしながら、仕事ができるなんて・・・、何かいい仕事のアイディアが生まれそうですね!
PC、タブレット、WiFi、携帯電話も充電しながら使用可能。ポータブル電源が大容量タイプだと、これだけ接続しても大丈夫!
試しに1時間、機器を接続したまま機器を使用して資料づくりをしてみました。自然の中だと穏やかな気持ちで仕事ができました。たくさん電子機器を接続しましたが、出力が63Wとポータブル電源の容量をほとんど消費しませんでした!
使い方その3 屋外で簡単調理!
私もそうですが、「外でキャンプ料理はしてみたいけれど、色々とハードルが高そう。ゆる~く始めてみたい」という願望ありませんか?レジャー先やピクニックの際、ポータブル電源と小型家電があれば簡単にできます!
小型家電はいま多種多様なモノが発売されています。「小型調理家電」「おひとりさま家電」と検索すると、消費電力が少ないお気に入りの商品がきっと見つかりますよ!
今回はシービージャパン社製IH鍋ケトル「コトル」とライソン社製7DAYS サンドメーカーを使ってみました!
(前述の外での資料づくりのあとの昼食です!)
コトルでコーヒーを作ろう!
用意したのはコーヒー(粉)、フィルター、コーヒードリッパー、コップです。水は自販機の水を購入。出来るだけ現地調達!
インスタントコーヒーの方が手軽なのですが、淹れたてコーヒーが好きなので、ここはこだわっちゃいました!
容器に水を入れて、コンセントをポータブル電源に差し込み、湯温90℃設定の「コーヒーモードボタン」を押したら、およそ5分でお湯が沸きました!消費電力が500Wなので、電気ケトルと比べると多少時間はかかりますが、沸くのが遅いとは感じません。
容器はコンパクトでありながら、実容量1.3ℓも入るため、コーヒーなら3~4人分を一度に作れます。何より、取ってが持ちやすくて使いやすい!
沸いたお湯をコーヒードリッパーにゆっくり注ぎ、完成!
7DAYS サンドメーカーを使ってホットサンドを作ろう!
この商品には、焼きおにぎりなどの軽食からスイーツまで1週間毎日楽しめるよう7枚の型枠が同梱されています。
消費電力は650Wなのでポータブル電源で充分に使用できます。
用意した食材は、食パン2枚、市販のハム・バター・とろけるチーズ、スライスしたきゅうり、トマトだけです。
具材を食パンではさみ、サンドメーカーに載せてふたを閉めてコンセントを差し込み、2~3分待つ。
加熱されて、きれいに焼き目ができたら完成です!
コーヒーとホットサンドが10分程度でできました!
500Wと650Wの調理機器を使用したので、短時間でもポータブル電源の残量は71%→65%となりました。
コンビニなどで買ったものを食べるのも良いのですが、やっぱり自分で作ったものを食べるのはひと際美味しい!
まとめ
災害への備えやキャンプ・車中泊で注目されているポータブル電源。
記事のように、ポータブル電源は日常においても、さまざまなシーンで使用できます。
そして、ポータブルソーラーパネルもあれば、外出先でもポータブル電源へ充電できて利便性がさらに向上しますよ!
購入を考えている方は、「日常でどんな風に使おうかな」と自身のライフスタイルを想定して商品購入を検討すると良いと思います!また、ポータブル電源を使用する際は必ず説明書を確認の上ご使用ください!
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